がんも予防できます


国立がん研究センターの研究では、図の5つの健康習慣を実践すれば約40%もがんになる確率が減少すると報告されました。食事では、減塩し、野菜と果物を豊富に食べ、熱い食べ物や飲み物を控えることが重要とされました。米国ですすめられた「デザイナーフーズ計画」では、食生活とがんの関係が調べられました。研究の結果、がん予防に重要と思われる野菜や果物をピラミッド状に並べています(下図参照)。


 ピラミッドの最上部にはもっともがんを予防できる食材がありますが、にんにく、キャベツ、大豆、しょうが、にんじんと続きます。、ピラミッド中段には、たまねぎ、かんきつ類、レモン、トマト、ナス、ピーマン、ブロッコリーなどが続きます。このピラミッドには日本ではあまりなじみのない食材も含まれますが、がん予防のために参考になることは間違いありません。
 海藻類やきのこのファイトケミカルにもいろいろな効果が認められています。
昆布、モズク、ワカメなど海藻のヌルヌルに含まれる水溶性食物繊維である「フコイダン」は、腸内環境を整え、免疫力を高めると言われています。さらに、がん治療効果を持つ可能性があると期待されています。食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がありますが、どちらかというと水溶性食物繊維が不足がちになります。海藻類を普段からとることが必要になります。
 ほとんどのきのこにはβーグルカンという成分がふくまれています。βーグルカンは多糖体といわれる食物繊維の一種で、NK細胞を活性化して、免疫機能を強くする働きが明らかになっています。また、がん治療への有効性についても研究が進んでおり、がん治療の現場でもきのこ成分を原料とした薬品が使われています。





宮原隆志(元みやはら医院院長)の健康と芸術に関するひとり言

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